住宅を建てる際にセットで考えなければいけない住宅ローン。建築資材の価格上昇による住宅建築コストの高騰や土地価格も上昇に転じている中、これまで低金利だった住宅ローン金利も上昇が予想されている。
総合保険代理店である株式会社ライフクリエーションでは、住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)が提供する「フラット35」の代理店でもある。「フラット35」とはどのような住宅ローンなのか、総合保険代理店で住宅ローンを利用することで、どのようなメリットがあるのかを聞いた。
インタビュー:加茂 寛介(かも ひろゆき)
株式会社 ライフクリエーション 代表取締役
ファイナンシャルプランナー
GRMIリスクマネジャー
公開日:2023年11月(2024年12月更新)
完全固定金利住宅ローン「フラット35」
「フラット35」は完全固定金利の住宅ローンで、多彩なメニューが用意されています。申し込んだ時点での金利が返済完了時まで継続されるので、社会情勢に影響されることがありません。
さらに保証人が必要ない上、繰上げ返済や返済方法を変更する場合の手数料もかかりません。万が一の場合に備えて団体信用生命保険(以降 団信)も付帯されています。また、この団信の保険料もローンの返済額に組み込まれています。なお、この団信を外すこともできるため、団信に入らなくても住宅ローンの利用が可能です。
銀行等の住宅ローンの場合、返済能力に余裕があっても、団信の加入が融資条件になっている事が多く、健康上の理由で団信に加入できなければ、住宅ローン自体を借りる事が出来なくなります。ですが「フラット35」は団信加入が融資条件では無いため、団信を外す事が出来るので、健康上の問題があっても住宅ローンを借りる事が可能になります。
また、親子リレー返済や年収を夫婦合算で見ることができるなど、柔軟な融資・返済方法が用意されています。
「フラット35」の返済期間は最低15年以上35年以内で、金利は毎月月初に変更になり、資金受取時の金利で全期間固定金利となります。融資率が建設費(購入費)の9割以下か9割超と返済期間で金利が変わります。例えば、3,000万円の住宅を建てる場合に全額を借りる場合は9割超となり返済期間を35年で設定した場合の金利は2.1%になります。または300万円の頭金を入れて融資を9割以下に抑えた場合は35年で1.96%です。このように返済期間と融資率で金利が異なります。
また、省エネルギー性、耐震性などを備えた質の高い住宅を取得する場合に、「フラット35」の借入金利を一定期間最大で0.5%引き下げる「フラット35S」という制度もあります。
最近では「フラット50」という返済期間が50年の住宅ローンも導入されました。こちらは長期にわたり良好な状態で使用するための措置が住宅の構造及び設備に講じられ、国が定めた基準を満たし長期優良住宅の認定を受けた住宅が対象で、申込人が44歳未満の方が対象となりますが、親子リレー返済を利用することで44歳以上でも利用が可能になります。
組み合わせ次第で支払い総額が安くなる?
当社では【フラット35】や【フラット50】とあわせて借入ができる変動金利型住宅ローン「MIX(ミックス)」という商品も新たに導入されました。借入期間は15年以上35年以内の変動金利の住宅ローンです。現時点の金利は2.27%で、「MIX(ミックス)」は融資率に関わらず金利は変わりません。ただ、変動金利なので返済期間中の適用金利は年2回変わることがあります。
それ以上に「MIX(ミックス)」の大きな魅力のひとつが「フラット35」など他のフラットと同時に利用することが可能なことです。融資を受ける際に1割をミックスで借り、9割を「フラット35」を利用する事で10割全額を「フラット35」で借りるより、返済総額が安くなります。
また、「フラット35」とは違う返済期間での組み合わせや、異なる条件の利用も可能です。例えば、3,000万円の住宅を建てる際に「フラット35」で2,700万円を35年で借り、残りの300万円を「MIX(ミックス)」で15年返済するといった方法も考えられます。
ただし、利用するフラットの返済期間や融資額によって金利が異なるため、よく計算して選ぶことが重要です。複雑な計算等は当社で行い提案しますので、気軽に相談していただければと思います。
総合保険代理店だから提案できる適切な提案
これまでの話で出てきた金利は2023年11月時点での団信付きでの「フラット35」利用時の金利です。当社は基本的には団信付き「フラット35」を提案いたしますが、団信不加入ですと金利を0.20%下げる事ができます。「フラット35」を申込む方の年齢・性別にもよりますが、団信不加入で固定金利を0.20%引き下げ、当社取扱いの生命保険会社で死亡保障を加入した方が総支払額を安く抑えれるケースもございます。
また、住宅ローン借入時には必須となる火災保険のほか、災害時の地震保険、病気やケガによる就業不能保険やがん保険など様々な保険を取扱っているため、住宅取得リスクに対する総合的提案と手続きが可能です。
人生で一番高い買い物である住宅取得時には、今後のライフプランを見つめ直し、生命保険・損害保険の見直しや、学資計画・老後資金計画もぜひ行ってみてはいかがでしょうか。
当社では固定金利住宅ローン「フラット35」・変動金利住宅ローン「MIX(ミックス)」・住宅火災保険含む損害保険全般・死亡保障含め生命保険全般のほか、自動車リース・自動車買取や確定拠出年金(iDeCo)の取扱いもあり、複数の取扱会社の商品やサービスを使い、総合的提案を行います。中標津本社、根室支店、釧路支店すべてのスタッフが複数の資格を有し、ファイナンシャルプランナー資格者も複数名在籍。生涯のお金の事など何でも相談する事が可能です。
今後、住宅ローン金利がさらに高くなることが予想されます。住宅ローンに限らず生命保険や損害保険・貯蓄商品など条件を選ぶ際には、それぞれの多種多様な選択肢を比較し、最適なプランを見つけることが重要なので、様々なリスクを想定した提案が可能な当社に相談してください。